2021 年 70 巻 12 号 p. 416-420
東日本大震災の時点で福島第一原子力発電所1~4号機の使用済燃料プール(SFP)に保管されていた燃料集合体は海水注入や建屋の損傷により生じたガレキの混入によって通常とは異なる環境履歴を経ている.そのため,SFPから取り出された使用済燃料を使用済燃料共用プールで長期保管するためには,それらの環境履歴が燃料集合体の健全性に及ぼす影響を評価することが不可欠である.燃料集合体について,構造健全性及び被覆管密封性の観点から健全性が維持されると評価された.