金めっき厚の異なるPEMWE用Tiセパレータに対して,模擬環境中での定電位分極試験により,耐食性および接触抵抗を評価した.ICP-MSによる溶出金属量の定量とSEMでの表面観察の結果,金めっき厚0.1μmでは,表面処理層の欠陥が起点となりTi成分が溶液中に溶出したと考えられた.一方で,金めっき厚0.3μm以上ではTi溶出が定量限界(1μg dm-3)未満であった.接触抵抗は未処理Tiでは分極により増大したが,金めっき(0.1μm)Tiは変化していなかった.このことは,微細な欠陥は溶出の起点となるが,接触抵抗の増大には直ちに影響しないことを示唆している.