材料と環境
Online ISSN : 1881-9664
Print ISSN : 0917-0480
ISSN-L : 0917-0480
論文 -第69回材料と環境討論会 講演大会論文-
ボイラ伝熱管の腐食ソフトセンシングに向けた機械学習モデルの構築と検証
髙梨 直人高田 康寛亀井 裕次東 誠竹田 航哉
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 72 巻 5 号 p. 159-163

詳細
抄録

ボイラ燃焼状態と燃焼ガス腐食性の関係性を明らかにし,燃焼制御により燃焼ガス腐食性を低減する防食運転を実現するため,ボイラ燃焼状態から燃焼ガス腐食性を機械学習により推定する腐食ソフトセンシング技術を開発した.重回帰分析と主成分分析に基づく機械学習モデルを構築した上で,廃棄物発電プラントにおいて記録したボイラ燃焼状態(運転データ)と,当社が開発した腐食センサにより測定したボイラ燃焼ガス腐食性により,モデルパラメータを決定した.RMSE,MAE,本論文において新たに定義した時系列データ向け決定係数を指標とする交差検証により,本機械学習モデルが高い汎化性能を有することを示した.

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 腐食防食学会
前の記事 次の記事
feedback
Top