材料と環境
Online ISSN : 1881-9664
Print ISSN : 0917-0480
ISSN-L : 0917-0480
論文
Fissure(毛割れ)発生成長挙動のその場観察
原 卓也藤城 泰志村木 太郎泉 大地石川 信行伏見 公志多田 英司木村 光男
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 74 巻 1 号 p. 2-8

詳細
抄録

Fissure生成機構を明らかにするために,Ni添加鋼のチオシアン酸アンモニウム環境でのFissureの発生・成長挙動をその場観察した.Fissureは粒内割れで,割れ先端においてもマトリクスが溶解した割れであった.Fissure発生後,進展・停滞を繰り返した.これはAPC型のSCCであると考えられる.Ni添加によって,NiSが生成している場所としていない場所で,電位差が生じ,局部腐食が生成し,応力によって,NiSの破壊と生成を繰り返し,Fissureが促進したと考えられる.

著者関連情報
© 公益社団法人 腐食防食学会
前の記事
feedback
Top