材料と環境
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炭素鋼の高温酸化モニタリングに関する基礎的研究
礒本 良則村上 和雄津村 敏則
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2004 年 53 巻 12 号 p. 576-582

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抄録
炭素鋼の高温酸化モニタリングに関する基礎的研究として, 一つの試みが交流インピーダンス法を用いてなされた. 酸化皮膜成長の加速試験として873Kの高温空気の環境が用いられた. 2つの炭素鋼試験片を薄い雲母板で作られた狭い空間に対向させて, 交流インピーダンス試験が60Hz~1MHzの周波数領域で行われた. 狭い空間の高温空気だけでなく試験片表面に形成された酸化皮膜の抵抗および静電容量は酸化皮膜の成長と共に徐々に変化することが認められた. 皮膜が成長している間, 高温空気の誘電率は一定であった. 一方, 酸化皮膜の誘電率の変化が観察され, 皮膜成長の時間依存性が示唆された. インピーダンス測定によって熱応力により引き起こされた酸化皮膜の剥離現象を捉えることもできた. これらの結果は交流インピーダンスによる高温酸化のモニタリングの可能性を裏付けた.
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© 社団法人腐食防食協会
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