抄録
淡水中での炭素鋼の電位-電流曲線を決定するための電気化学測定法を開発した. 動電位分極曲線の測定と同時にインピーダンススペクトルを測定した. 3Dインピーダンスプロットにより正確な溶液抵抗を決定し, 電位-電流曲線のiRドロップを補正した. さらに, 電位-電流曲線の液性変化を議論するために, 溶液抵抗の変化を追跡した. Pd-H電極は水溶液中で安定で溶液汚染を引き起こさないので, Pd-H電極を参照極として用いた. また, 作用極反応による溶液汚染を防ぐために, 作用極に溶液を吹き付ける電気化学セルを作製した. 水道水中での炭素鋼の電位-電流曲線の測定に本法を適用し, 電位-電流曲線と腐食機構の関係を議論した.