2005 年 54 巻 10 号 p. 483-487
流動する水道水中の炭素鋼におけるエレクトロコーティングの形成条件を明らかにすることを目的として, 定電流のカソード分極試験を行った. エレクトロコーティングを1日以内に開始させるためには, 溶存酸素の拡散限界電流以上のカソード電流を印加すれば良いことがわかった. また, エレクトロコーティングの形成が始まる電位は-0.73V vs. SHE以下であることを明らかにした. 形成されたエレクトロコーティングは, 防食電流密度を約1/10に減少させた.