日本教科教育学会誌
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長距離走における学習効果に関する研究 : 高校男子生徒の12分間走歩テストより
新畑 茂充
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1985 年 10 巻 1 号 p. 15-21

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抄録
長距離走あるいは持久走の授業は,学習者に敬遠されがちであるが,本研究の学習者は,広島県立S高等学校の「校技・駅伝」から醸成されたClimateによって,熱心に取り組んだ。走トレーニングとしての学習内容は,12分間走歩テストが用いられた。その意図は,12分間走歩テストは最大酸素摂取量との相関が高く,持久性体力を評価するのに最適であり,しかも授業を経営する上からも好都合であるという視点からであった。約3週間,連続した8回の授業で12分間走歩テストを実施し,学習者がどのように持久性体力を向上させるかを,走行距離,走後の心拍応答などから検討した。その結果,4〜5時限目ごろから持久性体力の向上として,走る距離の延長や走後の心拍応答に有意差(P<.05)が認められはじめた。しかし,6〜8時限目にはさらに高い有意水準(P<.01〜.001)に達し,一段と大きな学習効果が表出された。また,8回の学習過程の前後に測定した1,500m走およびステップテストからも比較検討した結果,時間記録と指数に向上が認められ,本授業研究の成果が顕現された。
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© 1985 日本教科教育学会
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