抄録
S. Krashen (1983)の外国語習得に関する5つの仮説のうち,Learning-Acquisition仮説を取り上げ,attitudinal variablesの1つであるself-esteemとの相関を調査した。AcquisitionとSelf-esteemとの間には統計的に有意な相関があった(r=.35〜.43)。また,理論的には, Learningとself-esteemとの相関は殆どないことが予想されるが,調査結果,両者間には有意な相関がなかった(r=.18〜.20)。Learning中心の日本の中学校英語教育にとっては大きな問題であ。