日本教科教育学会誌
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ESLライティング指導とセンテンス・コンバイニング(II)
松本 和子
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1987 年 12 巻 1 号 p. 35-41

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抄録
センテンス・コンバイニング練習は,センテンス・レベルの練習と談話レベルの練習に分類され,使用構文が指定されているか自由であるかによって,統制度及び難易度が異なる。有効性を実証する数多くの研究報告に伴い,多数のセンテンス・コンバイニングテキストが出版されてきており,また,最近のESLライティング・テキストにも,この練習を積極的に導入する傾向が強く見られる。センテンス・コンバイニング練習の主たる利点は,学習者の束縛感や不安を軽減する心理的効果,及び,学習意欲を喚起する言語パズル的性格にあると考えられる。特に,談話レベルの練習は,自由作文への橋渡し的役割を果たす効果的な制限作文練習として,我が国の英作文教育においても,積極的な活用が大いに期待される。
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© 1987 日本教科教育学会
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