抄録
技術・家庭科家庭系列(仮称)担当中学校教員のカリキュラム改善についての意見をはあくし,そのうえで,技術・家庭科(家庭系列)カリキュラムについての検討を行うこととした。調査対象は,全国の中学校技術・家庭科研究会会員家庭系列(仮称)担当者各県5名ずつ計245名である。回収数は110票で,回収率は44.9%であった。その結果,(1)教科構造については,技術科と家庭科の分離を希望する意見が24.5%みられ,その理由として,前・後期にわける履修形態,履修時間の減少などがあげられている。(2)領域の設定については,選択制を廃止するという意見が,(3)家庭生活領域については,その内容を改善するという意見が,(4)技能の育成については,時間数不足を指摘する意見が多くみられ,これらのことが,(5)小・中・高の一貫性を妨げる原因となっていることが明らかとなった。