日本教科教育学会誌
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中学校技術・家庭科カリキュラムの検討 : 技術・家庭科家庭系列(仮称)担当教員を対象とした調査を中心に
中間 美砂子伊藤 圭子
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1997 年 20 巻 2 号 p. 49-56

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抄録
技術・家庭科家庭系列(仮称)担当中学校教員のカリキュラム改善についての意見をはあくし,そのうえで,技術・家庭科(家庭系列)カリキュラムについての検討を行うこととした。調査対象は,全国の中学校技術・家庭科研究会会員家庭系列(仮称)担当者各県5名ずつ計245名である。回収数は110票で,回収率は44.9%であった。その結果,(1)教科構造については,技術科と家庭科の分離を希望する意見が24.5%みられ,その理由として,前・後期にわける履修形態,履修時間の減少などがあげられている。(2)領域の設定については,選択制を廃止するという意見が,(3)家庭生活領域については,その内容を改善するという意見が,(4)技能の育成については,時間数不足を指摘する意見が多くみられ,これらのことが,(5)小・中・高の一貫性を妨げる原因となっていることが明らかとなった。
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© 1997 日本教科教育学会
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