日本教科教育学会誌
Online ISSN : 2424-1784
Print ISSN : 0288-0334
ISSN-L : 0288-0334
島根県における技術・家庭科の実態と担当教員の家庭科観
多ゝ納 道子西野 祥子
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 20 巻 2 号 p. 65-79

詳細
抄録

本報では,現在小・中規模校が大部分を占め,将来的にはさらに学校規模の縮小が予測される島根県における技術・家庭科の実態と担当教員の家庭科観を明らかにし,さらに男女共学の履修方法をすすめるための課題を把握することを目的としている。調査結果として,次のようなことが明らかになっている。依然として,島根県では技術・家庭科の担当教員は無免許者が多く,特にその傾向は小規模校の教員に顕著にみられる。大部分の男女生徒は,家庭生活,食物,木材加工,電気および情報基礎の領域を共に学習している。大部分の技術・家庭科教員は,男女共学の履修方法において男女生徒達が熱心に学習していることを認めている。さらに,技術・家庭科の男女共学を定着させるには,施設・設備の改善や小規模校においても免許所有者が担当するということが求められる。

著者関連情報
© 1997 日本教科教育学会
前の記事
feedback
Top