日本教科教育学会誌
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アクションリサーチを用いた資質・能力の形成 : 広島大学教職高度化プログラムを事例として(第35回日本教科教育学会全国大会(金沢大会))
松浦 伸和
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2009 年 32 巻 3 号 p. 89-92

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抄録
これからの教師に求められる資質・能力の1つとして,「自らの教育実践を振り返り,自らで改善するための実践研究ができること」が含まれる。広島大学は本年4月,教育学研究科の中の6専修で教職高度化プログラムを新設した。上で述べた認識の下に,そのプログラムで養成する教員像の1つとして「研究的資質を備えた教員」を掲げ,それを育成するためにアクションリサーチを導入した。アクションリサーチは,教師自らが,自分の授業を振り返り,そこでの問題点を実践しながら解決してゆく計画的な研究である.この手法を獲得することで,教師としての職能の向上が期待できる。また,教科教育研究で得られた理論の強化,授業実践の向上にも繋がる研究方法として注目される。
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© 2009 日本教科教育学会
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