抄録
本研究は,広島大学附属高等学校における「ESD の授業づくり」と「ESD の内容開発」の検証を通じて,ESD を視点とした学校カリキュラムの編成の具体と教科教育の役割について検討した。教科の学びを大切にしながら,教科で学んだことを統合し,問題解決の方向性を模索するという教科中心の学びが,広島大学附属高等学校のESD 学習の特色であった。教科の固有性を大切にしつつ,教科がつながることにより,子どもの思考を深めること,「ESD の内容開発」を行う中で,教科の固有性や教科の特色を再発見できたことは成果の一つであった。質的に深い教科学習の継続と,教科と教科の連携の中でこそ,「ESD 学習」はより豊かなものになるという確信を得ることができた。