抄録
高等学校家庭科における住生活学習の課題から,教材開発の二つの視点(①限られた授業時間でも生徒は基礎的・基本的な知識を習得できる。②生徒は習得した知識を生活へ活用する主体的な学習ができる。)を踏まえた教材の開発を行った。特に,教材開発の視点②のために教材に鳥瞰図を組み込んだ。開発した教材を用いて授業を実践してもらい,生徒にテストとアンケートを実施した。テストの結果,ほとんどの生徒は基礎的・基本的な知識を習得した。アンケートの結果,多くの生徒の住生活への意識が向上し,学習を実生活へ生かそうとする態度がうかがえた。以上のことから,本研究で開発した教材は有効であることが示唆された。