抄録
このたび改訂された新しい学習指導要領では,「資質・能力の三つの柱」により各教科等の目標や内容を再整理するとともに,「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善,教科や学校全体の「カリキュラム・マネジメント」という考え方を示した。この学習指導要領は,現在の我が国の子供たちの現状や,近年の学力や学習に関する学問的な進展,世界的な潮流などを踏まえ,これからの時代を生きる子供たちの資質・能力の育成のために必要となる考え方を示したものであるが,教科や学校種の枠を超えて教師がともに学び合い,高め合うためにも重要な視点を示している。