日本教科教育学会誌
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家庭科教育における家族計画の教材化に関する研究(II) : 女子高校生の認識の実態
菊沢 康子中村 一枝福田 公子
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1983 年 8 巻 1 号 p. 49-55

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抄録
家族計画の教材化の構想を具体化するための基礎資料として,現在の女子高校生の家族計画に関する認識を把握することを試みた。その結果,対象校の家庭科あるいは保健体育科において,すでに指導が行われていたことの影響を受けて,予想以上の反応がみられた。すなわち,わずか6%の者をのぞき,大多数の女子高校生は,将来は結婚することを希望していた。結婚は,幸せのイメージと同一化されているが,結婚と生活自立を対立的にとらえている傾向があった。子どもの数は,2人と3人が圧倒的に多く,地域差が認められた。家族計画の必要,避妊法の名称,人工妊娠中絶については,一応は知っているが,不正確な場合も多く,社会的な視野に乏しかった。これらの知識に関する情報源として,学校の授業の影響は大とみられるが,それ以外には,大衆雑誌や友人からの情報にたよっていた。今後,これらの情報の内容を検討するとともに,家族計画に関する認識を深める教材を開発しなければならない。
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© 1983 日本教科教育学会
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