日本教科教育学会誌
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音楽科の授業における指導過程構成に関する一視点(その2) : 授業プラン「拍子のおはなし」を中心として
八木 正一出口 誉子三国 和子山中 文
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1983 年 8 巻 3-4 号 p. 205-210

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抄録

本稿は,拍子を教育内容として教材を組織した指導過程の例を,具体的な授業プランの形で提示するものである。本プランの理論的背景については前稿(同タイトルその1)を参照いただきたい。われわれの作成したプラン「拍子のおはなし」の前半部分は,「拍のおはなし」として前稿で提示しておいた。本稿でのプランは,拍の理解をふまえて,拍子をさまざまな角度から学習するためのものである。「授業書」的方法を参考にし,プリントによって授業を進める形態をとっている。これまでの固別的,現象的な拍子の指導とは異なり,その生成過程にまでさかのぼりながら,拍子を総合的に学習させようとするものである。問題やおはなし,音楽活動を客観的に組織することによって,熱心な教師であればだれにでも実践できる授業プランをめざした。音楽科における授業や指導過程をとらえかえすうえでの一視点になればと考えている。

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© 1983 日本教科教育学会
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