抄録
新学術領域研究「サンゴ礁学」(研究代表者 茅根 創)総括班は,異分野連携,フィールド整備,研究成果の発信と適用,人材育成の4点を目標とした。この目標を達成する一つの取り組みとして,博士研究員と大学院生を中心とした「サンゴ礁学」若手の会を組織し,研究会を通じて異分野連携を促進し,月刊ダイバーでの連載,サマースクールの運営などの協働の場を通じて若手間のコミュニケーションを促進してきた。本稿では,「サンゴ礁学」の若手が実際に行った異分野連携と地域連携の事例を述べ,異分野連携・地域連携が重要視されるようになった社会的背景について概説し,最後に日本サンゴ礁学会若手の会の今後の方向性を提案したい。