日本作物学会紀事
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根系形成に関わる細胞学的,生理学的要因についての組織化学的・免疫細胞学的手法を用いた解析法
小川 敦史
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79 巻 (2010) 3 号 p. 373-376

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抄録

地上部生育を維持するための,または作物が生存するための重要な鍵は,作物がいかに根の生長を維持し,根系を拡大し,養水分吸収を維持できるかにあるのではないかと考えられる.根の伸長は,細胞伸長と細胞数の増加の積によって規定される.細胞伸長には,膨圧と細胞壁の物理性が主として関与しており(Lockhart 1965),根における膨圧と浸透ポテンシャルの測定の詳細については,野並(2001)によって紹介されている.また,一個体の根系は発生学的,形態学的,また生理機能的にも異なる種類の根で構成されており(河野ら1972,Yamauchiら1987,Yamauchiら1996,Wangら2006),とくに作物根系の大部分は側根によって構成されており,側根は作物生育において重要な働きをしている.本稿では,根系形成メカニズムを解明するにあたり有用であると考えられる細胞分裂,オーキシン,糖代謝酵素の組織学的検出法について紹介する.

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© 2010 日本作物学会
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