2020 年 89 巻 1 号 p. 24-28
水稲育苗の軽量化を達成する一つの方法として,ロックウール成型培地が利用されている.従来の16 mm厚ロックウール成型培地に対して,2017年から上市された新規格の13 mm厚ロックウール成型培地による水稲苗の生育特性に関する報告は皆無である.著者らは水稲育苗箱全量施肥専用肥料(苗箱まかせ)を施肥した場合の13 mm厚ロックウール成型培地における水稲苗の特性について16 mm培地を比較対照にして検討した.その結果,草丈,葉齢,発根数(種子根+冠根),地上部乾物重,地下部乾物重,苗マット強度は16 mm厚ロックウール成型培地に比べて統計的有意差は認められなかった.また,13 mm厚ロックウール成型培地に苗箱まかせを施用する場合,適正な覆土の厚さ(5~7 mm)を確保できる施肥量は877~1111 g 箱–1が推定され,16 mm厚ロックウール成型培地に比べて1.2~1.5倍量の施肥が可能となることが示された.