石油枯渇対策や地球温暖化対策の一つとして,バイオマスエネルギーが注目されており,著者らは,不良環境下でも高バイオマス生産性を示すエリアンサスに着目し,栽培研究を進めている.高バイオマス生産性の背景となる大型の葉群構造を支えるメカニズムを検討する一貫として茎の組織構造について走査型電子顕微鏡観察を行った.その結果,維管束の分布や厚壁細胞の分布に特徴があり,このことが茎の機械的強度に貢献していると考えられた.同時に,刈取り後の再生が旺盛であるメカニズムを解明するため観察を行ったところ,根に蓄積するデンプン粒に類似した顆粒が維管束周辺に認められ,ヨウ素ヨウ化カリウム反応からデンプンと確認できた.このデンプン粒は,根のデンプン粒とともに,株の再生に関与していると考えられる.