日本作物学会紀事
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水稲の減数分裂期低温処理による雄性不稔 : 第2報 低温感受性のもつともたかい時期とめしべの受精力
早瀬 広司佐竹 徹夫西山 岩男伊藤 延男
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1969 年 38 巻 4 号 p. 706-711

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抄録
ファイトトロンの自然光室で, 水稲を培養し幼穂形成より開花までの各時期に低温処理をおこなつた. 最大の収量減少は花粉母細胞の減数分裂期における低温処理によつてひきおこされ, その減少はおもに不稔の発生によるものであつた. この最大の不稔をひきおこす処理をうけた頴花を開花期に健全な花粉で受粉すると, かなりたかい稔実をしめした. したがつて, 不稔の原因はおしべの側にあると結論された.
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