日本色彩学会誌
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木曽三川公園 桜堤サブセンター景観デザイン
林 英光松原 秀樹森 旬子
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2017 年 41 巻 1 号 p. 14-19

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抄録

 本研究は,国営木曽三川公園羽島地区の計画である.この場所は公園全域の中間点にあたり,公園全体を視野に入れた重要な結節点として位置づけられる.基本理念は,木曽長良背割堤が残る豊かな水辺環境と,ケレップ水制などの歴史遺産を直接体験できる学習の場とすることである.

 この度の研究発表は,本業務の景観計画における色彩計画とサイン計画を重点とした.当敷地は河川の高水敷であるため,構築物は高さが制限されていることを踏まえ,来園者に楽しさと安心感と近親感を感じられるように配慮し,子供達の運動や遊びを誘発し,河川環境の学習を兼ねた配置計画,造形・色彩計画を実現した.色彩計画の基本は,ゾーニングの区割り表示の色彩をサイン計画と遊具計画に適用し,また特筆すべきはサイン計画・遊具計画に河川整備で使用されるコンクリート土木製品を活用したことにある.

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© 2017 一般社団法人 日本色彩学会
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