日本作物学会関東支部会報
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14 出穂前約1ヶ月間と登熟期の土壌水分条件がコムギの乾物生産と生理生態的性質に及ぼす影響
平沢 正中神 弘詞大川 泰一郎
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p. 54-55

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抄録
わが国ではコムギの出穂前約1ヶ月間にあたる3月中旬から4月中旬の期間は菜種梅雨と呼ばれ、降雨が多く湿潤な水環境となる。この期間を低土壌水分条件で生育したコムギは、平年の降水量に準じて潅水したコムギに比較して地上部の生育は抑制されず乾物生産はむしろ高くなること;また比較的乾燥する条件となる登熟期に降雨を遮断して低土壌水分条件に生育させてもコムギは高い乾物生産をあげることが前報で認められた。そこで本実験は、出穂約1ヶ月前以後を降雨を遮断し、幼穂形成期から登熟期を低土壌水分条件に生育させたコムギ(乾燥区)とこの期間を平年の降水量に準じて潅水したコムギ(湿潤区)の乾物生産および生理生態的性質を比較した。
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© 1997 日本作物学会関東支部
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