日本作物学会関東支部会報
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33 celosia argentea var.cristataの組織培養によるin vitro floweringと器官分化
雨木 若慶山田 淳子中田 和男樋口 春三
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p. 92-93

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抄録

近年、イネ、ジャガイモなど主要作物において遺伝子導入によるトランスジェニック植物の作出があいついで報告され、一方、葉の形態形成に関与すると考えられている遺伝子が、イネやトウモロコシにおいて研究されるなど、植物の分化機構に関しての分子生物学的なアプローチが注目され始めている。また、アブラナ科に属する雑草のシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana(L.)Heynh.)が遺伝子発現の制御機構の解明のモデル植物として広く使われている。モデル植物としては、常時、安定して、短期間に供試できる材料が望まれる。本実験では、羽毛ケイトウ(Celosia argentea var. cristata)の組織培養において、試験管内において花芽形成が短期間に誘導されることを見出だした。形態形成において重要な花器の器官分化に関して、開花生理は言うまでもなく遺伝子レベルでの研究の実験系として適していると考えられるので報告したい。

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© 1997 日本作物学会関東支部
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