日本作物学会関東支部会報
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19 ラッカセイにおける採種栽培の違いが種子の出芽と初期生育に及ぼす影響
篠原 卓野島 博
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p. 50-51

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抄録

前報では、ラッカセイを土壌水分条件、施肥窒素条件の異なる条件で栽培し、得られた種子の吸水速度、25℃、15℃条件下での発芽率を比較した。その結果、1)種子重、比重と発芽の間に関係がないこと、2)15℃条件下では、乾燥区の種子の発芽率が有意に低下すること、3)乾燥区の種子は、吸水速度が他区よりも有意に速いことがわかった。また、乾燥区の種子に、幼芽が変色している種子が多く観察された。そこで、本報では、異なる採種栽培条件で得た種子の発芽後の生育を比較することを目的とし、出芽および初期生育を調査した。また、多くの植物で出芽率と浸水した種子からの溶出物の間に高い相関があることが知られていることから、これらの種子から溶出する主要な陽イオンと糖を測定し出芽との関係を検討した。

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© 2001 日本作物学会関東支部
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