抄録
著者らは作物における耐旱性の種間差について検討をすすめている過程で, 土壌水分の減少に伴う葉身の萎凋・枯死が, ヒマワリでは生育条件によって著しく異なることを認めた. 本報告は, ヒマワリ品種NK285およびトウモロコシ品種ハニーバンタム36を同一のポット(1/5000a)にそれぞれ1本立で野外およびファイトトロン(自然光, 昼25℃, 夜18℃)に生育させた後, 同一条件下で乾燥させ, ヒマワリの土壌水分の減少に伴う萎凋・枯死の実態とこれに関係する要因をトウモロコシと比較しつつ検討したものである.