抄録
前報でタカナリ、北陸147号と日本晴の乾物生産過程を物質生産、光合成に着目して比較し、タカナリと北陸147号は日本晴に比べて個体群生長速度(CGR)が特に登熟期に大きくなり、これらの相違は平均葉面積指数(<LAI>^^^-)ではなく、純同化率(NAR)が大きいことによってもたらされていることを認めた。さらに、そのNARが大きい要因は受光態勢ではなく、個葉の高い光合成速度に関連していることを明らかにした。本研究は上述の多収性品種と日本晴を用いて、光合成における3つの過程、すなわち、CO_2の拡散過程、光化学反応過程と炭酸固定反応過程に関する性質に着目して、高い光合成速度をもたらす主たる要因について検討することを目的として行なった。