2018 年 8 巻 p. 7-10
【背景と目的】脳卒中急性期医療における標準的な診療手順を修得することを目的として神経救急コース(以下ISLSとする)が開催されている。受講生の職種や受講目的は多種多様であるため,職種別におけるISLSコースを受講する目的について明らかにした。
【方法】横浜ISLSコースを受講した医師45名,看護師66名,救命士11名の計122名に対して,ISLSコース終了後に短答式及び記述式回答のアンケートを実施,回答内容より職種別に受講目的について分析した。
【結果】受講目的は,全職種を通じて『日々の業務に必要である』『スキルアップのため』『その他』であった。受講目的の達成度は,95%以上の受講生がISLSを実践出来ると捉え職種聞での差はなかった。
【考察と結論】ISLSの受講目的として,脳卒中急性期医療の必要性を感じ受講を通じて再認識された。またスキルアップの方法として効果的に用いられていた。受講目的を達成するために有用であったことが明らかになった。