Journal of Clinical Simulation Research
Online ISSN : 2433-054X
原著
客観的評価機能を用いたBLSコース受講後の胸骨圧迫の質の推移について(第4報)
迫田 典子 大西 真裕池田 尚人小菅 宇之奈良 和恵
著者情報
キーワード: BLS, 看護師, CPR質の推移
ジャーナル フリー

2018 年 8 巻 p. 11-16

詳細
抄録

【目的】CPRの経験が少ない病棟所属の看護師を対象に、客観的評価機能を用いてBLSコース受講直後と2年後のCPRの質の推移について調査することを目的とした。
【方法】BLSコースを受講した看護師34名中、継続して調査協力が得られた5名を対象として、BLSコース受講直後と2年後に客観的評価機能を用いてCPRの質を調査した。
【結果】BLSコース受講直後と2年後で「CCF」は63.4%から68.2%(p<0.05)に上昇した。「平均換気」は408mlから636ml(p<0.05)に増加した。「換気回数」が7.2回から9.8回(p<0.05)に増加した。
【考察】CPRの経験が少ない看護師でも、施設内のクリニカルラダーの存在、院内外のCPRに関連する講習を通じて、必要な知識と技術の再習得の機会になり、CPRの質に影響していたと考えられた。

著者関連情報
© 2018 日本災害医療教育研修協会
前の記事 次の記事
feedback
Top