日本交通科学学会誌
Online ISSN : 2433-4545
Print ISSN : 2188-3874
小児の交通外傷予防について
川戸 仁
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2018 年 17 巻 2 号 p. 3-7

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抄録
わが国の小児医療は周産期医療の飛躍的な治療成績の向上により、近年世界で新生児死亡率が最も低い国として認識されている。一方で小児の事故予防対策に関しては、諸外国に比べて十分ではなく、死因の上位を不慮の事故が占め、まだなお交通事故で多くの児が負傷している。12歳以下の状態別死者数をみると、歩行者が約半数を占めるため、歩行者事故対策は重要な課題である。また、2000年より6歳未満の乳幼児に対して自動車乗車時のチャイルドシート着用が義務づけられている。15年以上経過している現在でもその着用率は低く、年齢が上がるにつれて着用率が下がっており、適正に使用されていないことによる傷害も散見されている。このような問題を早急に解決するためには、まず小児の保健衛生に関わる関係者が身近なところから児の安全を守る必要があり、その一環として乳幼児を守るためにシートベルトへの理解および保護者への装着指導・教育を推進する必要がある。
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© 2018 一般社団法人 日本交通科学学会
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