1997 年 51 巻 p. 40-53
長岡技術科学大学図書館では,従来の機械化図書館から電子図書館へ転換を図るべく,企画が立てられ,実施を行った。本学独自の電子図書館「マルチメディア・ライブラリー」を目指し,自動管理システム,情報ネットワーク,利用者教育,電子出版,図書館広報を構成要素とするシステム実現に取り組むことになった。
本稿は,これらの構成要素について,次の項目を立て,目的と実施状況及び今後の課題について述べる。
(1)自動管理システムの整備
①入退館システム,②図書自動貸出システム,③図書自動返却システム,④24時間カードゲートシステム
(2)マルチメディア閲覧室の設置とその利用
(3)マルチメディア画像配信システム(ビデオライブラリ)
(4)情報ネットワークサービス
①外国雑誌目次データベースネットワークサービス,②CD-ROMネットワークサービス
(5)一次情報の電子化
①博士論文の電子化,②紀要の電子化
(6)図書館広報