2003 年 67 巻 p. 50-57
昨今におけるインターネットの社会各方面への浸透には,目覚ましいものがある。多様なアクセス方式が開発されるに伴って,それらを通して供給される情報コンテンツやサービスでも多様化が進んでいる。ここ数年,インターネットに接統可能な携帯電話システムが,日本において非常な普及を見ており,このモバイル・インターネット・アクセスに対応する各種サービスが急速に進展している。図書館サービスも,今やこうしたモバイル・インターネットの領域に参入するべき時期にあるといえよう。本論では,現下,この分野での世界最先端国となった日本における,iモードに代表されるモバイル・インターネットの進展を総括し,図書館における特徴的な適用状況を解説する。この際,利用統計により「iモードOPAC」,すなわち目録へのモバイル・アクセスの動向を示す。さらに,この種の技術の図書館業務への適用拡大の方向を考察して,新世紀における革新的図書館サービスの構想に資する。