女子美術大学図書館が策定した収書方針,選書方針について紹介し,また,収書方針,選書方針の基本的な問題について考察する。蔵書構成の基本となるのが収書方針であり,一冊一冊の図書を選択,選定する基準が選書方針である。図書館の独自のコレクションを形成するにはこの収書方針と選書方針が必要である。収書方針を支える選書方針の重要性と,この選書を実行する人の問題を取り上げる。さらに,収書方針,選書方針を明文化することにより収書の継続性,選書の継承性を維持でき,また,公表することにより図書館利用者の批判と協力を得られると考える。