大阪府立大学の文献複写依頼件数は,毎年,NACSIS-ILLを利用する参加機関全体で上位に位置する。大阪府立大学では,2006年1月から約6,000タイトルの電子ジャーナルが利用可能となり,2005年度の文献複写利用件数は前年度と比較して約1,000件減少した。2006年度の2007年2月現在では,NACSIS-ILL利用件数は最も利用が多かった年度に比較して約30%減少し,文献複写依頼の雑誌のタイトルにも変化が見られた。パッケージ型の電子ジャーナルは中規模公立大学図書館に雑誌を欠号なく提供し,かつ多様なニーズに対応しうる有効なツールである。