2021 年 11 巻 2 号 p. 77-83
ジルコニアセラミック接着ブリッジの臨床報告は少なく,長期予後は不明な部分が多い.本研究では,1歯欠損ジルコニアセラミック接着ブリッジについての情報を調査し,生存期間をKaplan-Meier法を用いて検討した.対象群として,ジルコニアオールセラミックブリッジと比較し調査した.5年累積生存率は100%,成功率は94.1%であり,ジルコニアオールセラミックブリッジと比較して,有意差はなかった(P=0.4385)(P=0.8206).ジルコニアセラミック接着ブリッジの予後を検討した結果,適応症と条件を遵守すれば臨床的に十分な生存率,成功率を有することが示唆された.