目的:拡散強調MRI(Diffusion-weighted magnetic resonance imaging,以下DW-MRI)を用いて顎関節症における咀嚼筋拡散係数(Apparent diffusion coefficient,以下ADC)値と下顎頭骨髄信号の比較検討を行うことである.
対象および方法:対象は,2016年4月から2021年12月までの間にMRI検査で顎関節症と診断された350症例とした.DW-MRIを用いて顎関節症における咀嚼筋ADC値と下顎頭骨髄信号を比較した.
結果:外側翼突筋のADC値は下顎頭骨髄信号の異常を有する側で有意に高かった(P<0.05).
結論:本研究から,咀嚼筋ADC値に下顎頭骨髄信号との関連がみられ,特に外側翼突筋との関連が顕著であった.DW-MRIが顎関節症患者における咀嚼筋痛障害の定量評価に有用であることが示唆された.