日本歯科医学教育学会雑誌
Online ISSN : 2433-1651
Print ISSN : 0914-5133
研究報告
顎口腔機能デジタル記録解析装置が歯学部学生の顎運動の理解に与える影響
都築 尊谷口 祐介山本 勝己川口 智弘香川 豊宏米田 雅裕城戸 寛史髙橋 裕
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2018 年 34 巻 2 号 p. 43-48

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抄録

抄録 近年, 歯科医療分野におけるデジタルテクノロジーは目覚ましい発展を遂げており, 診断や手術支援, 補綴装置製作などでデジタル化が進んでいる. 福岡歯科大学臨床実習では, デジタルデンティストリー教育のツールとして, 超音波測定による顎口腔機能デジタル記録解析装置 「ARCUS® Digma Ⅱ」 を導入し, 顎運動の理解に役立てている. 今回それらの教育ツールが学生の顎運動の理解に及ぼす影響を調べることを目的に学生アンケートを行い, 分析を行った. 調査は平成27年度の本学臨床実習生86名 (男性51名, 女性35名) を対象に行った. アンケートの結果より, 全体の54%の学生が顎運動の理解が困難と感じており, 全体の54%の学生が, 顎運動をリアルタイムで観察することで顎運動の理解がかなり深まったと回答した. また, 80%の学生が, 顎口腔機能デジタル記録解析装置で実際の顎運動を見ることは, 顎運動の理解にかなり必要と回答した. 顎運動の理解があまり困難ではないと回答した学生は全体の45%であったが, そのうちの74%が顎口腔機能デジタル記録解析装置の必要性を感じたことがわかった. また全体の95%の学生が, 今後歯科医学にデジタル技術が貢献すると思うと回答した. デジタルテクノロジーを歯科医学教育に取り入れることは, 学生の理解を深める可能性があることが示唆された.

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