口腔衛生学会雑誌
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原著
ラット歯周炎モデルに対する天然植物由来成分配合歯磨剤の効果
米田 俊樹, 東 哲司, 友藤 孝明, 江國 大輔, 片岡 広太, 山根 真由, 川端 勇也, 國友 宗義, 森田 学
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2017 年 67 巻 1 号 p. 11-17

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抄録

 生薬に代表される天然植物由来成分には抗炎症作用があることが示唆されている.本研究では,ラット歯周炎モデルに対する天然植物由来成分配合歯磨剤の効果を検討した.8週齢Wistar系雄性ラット16匹を,対照群(6匹),天然植物由来成分群(6匹)および天然植物由来成分+その他薬用成分群(4匹)に分けた.すべての群を対象に,上顎第二臼歯に絹糸を4週間巻いて歯周炎を惹起させた.その後,絹糸を除去し,天然植物由来成分群には,ニンジンエキス,トウキエキス,シャクヤクエキス等の15種類の天然植物由来成分および漢方成分を配合した歯磨剤を,天然植物由来成分+その他薬用成分群には,15種類の天然植物由来成分と漢方成分に加えて,ヒノキチオール等の4種類の薬用成分を配合した歯磨剤をそれぞれ1日1回,2週間歯肉に塗布した.対照群には何も処置を行わなかった.その結果,付着上皮直下の結合組織における単位面積(0.01 mm2)あたりの多核好中球数は,天然植物由来成分群と天然植物由来成分+その他薬用成分群のほうが,対照群と比べて有意に少なかった(p<0.05).また,歯周組織のtumor necrosis factor-αおよびinterleukin-1βの遺伝子発現は,天然植物由来成分群のほうが対照群よりも有意に低かった(p<0.05).これらのことは,天然植物由来成分を配合した歯磨剤が,歯周炎に対する抗炎症作用を高めることを示唆している.

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© 2017 一般社団法人 口腔衛生学会
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