口腔衛生学会雑誌
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口腔内常在Neisseria属の菌体物質についての定性実験
桑原-三浦 幸夫小林 壮之祐
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1971 年 21 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

口腔内Gram陰性について2~3の代謝系は以前発表したが, 陰性を示すNeisseria属の菌について, その菌体物質 (成分) について予備実験を行なった。抽出法は酷酸による簡単な方法で得られた菌体物質は粗性なものであるが, 蛋白に対する呈色反応は陽性を示し, 糖に対する反応も同様であった。さらに電気泳動法により実験するとsuddan BBで加染部を認めこれらの実験結果から推論してLipopolysaccharide-complexではないかと考えられるが, この実験からは明らかな結論を出すことはできなかった。

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