口腔衛生学会雑誌
Online ISSN : 2189-7379
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喫茶のう蝕予防効果に関する臨地試験
大西 正男志村 則夫中村 千賀子佐藤 誠
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1981 年 31 巻 1 号 p. 13-19

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抄録
日本で最も安価な番茶のうち, 可溶性フッ素を適当に含むものをえらび, 新潟県守門村須原小学校児童298名に, 毎給食後, 1975年12月から1976年11月にわたる1カ年間に, 毎回コップ一杯の茶 (約0.49mgF) を約250日与えた。この間に被検児童のう蝕好発部に表われた病変数を, 対照とされた上條地区の3小学校児童185名に表われた変化に比較した。小窩裂溝で52.7%, 隣接面で56.6%の減少率を得たが, 歯肉寄り唇面では影響がみられなかった。
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