口腔衛生学会雑誌
Online ISSN : 2189-7379
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Streptococcus mutans菌体表層成分の局所免疫によるう蝕予防効果について
佐藤 誠鶴水 隆中川 昇土井 播人橋本 喬尾崎 文子中村 亮
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キーワード: う蝕免疫, 菌体表層成分
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1985 年 35 巻 1 号 p. 2-7

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抄録

Streptcoccus mutans NCTC 10449株より抽出した菌体表層成分を免疫原として用い, そのう蝕予防効果についてハムスターを用いて実験を行なった。免疫には水酸化アルミニウムをアジュバントとして, 離乳前に2回頬嚢部の皮下に接種を行なった。免疫を受けたハムスターには, S. mutans NCTC 10449株を口腔内に投与したにもかかわらず, 対照群に比べて臼歯部のう蝕発生はほとんど認められなかった。このう蝕予防効果は, S. mutansの歯面への付着抑制に基くもののように思われた。今回得られた実験結果から, 菌体表層成分が, う蝕予防のための効果的な免疫原となり得る可能性が示唆された。

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