日本小児臨床薬理学会雑誌
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最近のわが国の麻疹の現状とワクチン接種の今後
多屋 馨子
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2005 年 18 巻 1 号 p. 35-41

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抄録
わが国から麻疹を排除eliminationするためには、麻疹ワクチン接種率を更に増加させ、1歳児の接種率を95%以上に上昇させることを目標に努力する必要がある。2001年当時、麻疹患者の年齢は1歳児が最も多く、0~2歳が報告患者の47%を占めていた。また、1歳児の麻疹ワクチン接種率は52%と極めて低かった。このことから、全国で1歳になったらすぐの麻疹ワクチンキャンペーンが始まり、その成果により、2003年は、2001年の約20分の1まで患者数は減少した。2004年、2005年は更に患者数が減少しており、2005年は過去20年間で最低である。2005年7月29日の政省令の改正に伴い、2006年4月1日以降、わが国の麻疹ワクチン定期接種対象者は、麻疹・風疹共に未罹患で、麻疹ワクチン・風疹ワクチン共に未接種の1歳児と小学校入学前1年間の小児に変更され、使用するワクチンは麻疹風疹混合生ワクチン(MRワクチン)のみとなる。このことから麻疹単味(抗原)ワクチン、風疹単味(抗原)ワクチンは任意接種の扱いとなる。MRワクチン2回接種法導入が今回の改正の大きな変更点であるが、2回接種の導入は2008年4月を目処に予定されている。予防接種制度の改正と共に麻疹ワクチン接種率が減少し、感受性者の蓄積に伴う麻疹の再流行が起こらないように、十分な注意が必要である。
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© 2005 日本小児臨床薬理学会
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