日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
医療者側から見た治験参加のモチベーション
大野 雅樹原 純子竹内 義博中川 雅生
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2008 年 21 巻 1 号 p. 95-98

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抄録
日本小児科学会滋賀地方会に所属する会員227名に対して,治験参加についてのモチベーションに関するアンケート調査を行った。調査対象としては,開業医,総合病院勤務医,大学病院勤務医,整肢療育施設の主として小児科医師であった。回収率は62.5%であった。個人的に治験に積極的に取り組んでいると回答したのは17%であった。将来的に治験参加を希望するものも全体で45%にとどまり,個人開業の場合80%以上の医師が積極的には参加しないと回答した。その理由として最も多かったものは,時間の無さやマンパワーの不足など,治験施行体制の不備であった。また,今後の小児治験の課題として最も多かった意見は,小児本人および保護者からの同意取得の困難さがあげられていた。以上のことから,治験に参加する医師を増やすには,強力なネットワーク作りが必要であると同時に,小児の発達段階に合わせた情報の提供と,そのための介入法の検討が必要であると考えられた。
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© 2008 日本小児臨床薬理学会
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