日本小児臨床薬理学会雑誌
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Print ISSN : 1342-6753
水痘ワクチンの定期予防接種化の特例措置の接種率への影響:単施設後方視的コホート研究
森川 和彦森野 紗衣子伊藤 健太磯貝 美穂子御代川 滋子荘司 貴代堀越 裕歩
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2016 年 29 巻 1 号 p. 17-21

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抄録
【背景】2014年10月から水痘ワクチンが定期予防接種に加えられ,2015年3月までの初年度のみ特例措置として3-4歳の児が接種対象とされた。定期予防接種対象年齢以外の年代における特例措置の接種率に与える影響についての報告はない。【目的】水痘ワクチンの定期予防接種化の特例措置による3-4歳児の接種率の変化を評価した。【方法】東京都立小児総合医療センター総合診療科へ2014年1月から2015年3月に入院した3-4歳児を対象とした後方視的コホート研究を実施した。対象期間を水痘ワクチンの定期接種・特例措置の導入された2014年10月で,導入前後に分けた。導入前後の水痘ワクチン接種率を評価した。研究対象期間中,既に定期予防接種に指定されていた麻しん風しんワクチンと,任意予防接種のおたふくかぜワクチンの接種率も合わせて評価した。【結果】対象は198名(男59.1%,3歳56.6%)であり,導入前132名,導入後66名だった。水痘ワクチンの接種率は,導入前が76.6%だったのに対して,導入後には92.0%と,有意に上昇した(p=0.02)。麻しん風しんワクチンは導入前後で,98.4%と100%で明らかな変化はなかった(p=0.55)。おたふくかぜワクチンについても,導入前後で65.0%が78.9%となり,有意な上昇は認めなかった(p=0.07)。【結論】水痘ワクチンの3-4歳を対象とした定期接種の特例措置は水痘ワクチン接種率の向上に寄与した可能性が示唆された。
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© 2016 日本小児臨床薬理学会
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