日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
ラモトリギン内服母体から出生した母乳栄養新生児における血中ラモトリギン濃度推移
河田 興阿水 利沙北 誠豊田 有子石塚 哲也黒須 英雄浅井 康一秋山 祐一中嶋 尚子喜田 孝史
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 29 巻 1 号 p. 22-24

詳細
抄録
目的:ラモトリギン(LTG)を150mg/日で内服中の母体が,分娩,授乳を継続した新生児の血中LTG濃度変化を明らかにする。方法:分娩時の母体血中,臍帯血中,および生後15時間,生後38時間,日齢5,日齢8,日齢28,生後4ヶ月の児の血中LTG濃度測定を行った。結果:分娩時におけるLTGの胎盤移行率は0.61であった。日齢8までの早期新生児期の血中濃度は低下しなかった。日齢28における血中LTG濃度は1.22μg/mLで分娩時の母体血中濃度を上回ったが,生後4ヶ月には測定感度以下に低下した。児で奇形は認めず,新生児薬物離脱症候群の症状は観察されず,異常な症状も認めなかった。まとめ:LTG内服母体からの出生児では新生児離脱症状は生じ難く,特に母乳栄養児では傾眠傾向や無呼吸などの薬剤の効果出現に注意すべきである。
著者関連情報
© 2016 日本小児臨床薬理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top