抄録
Aminosalicylic acid(5-ASA)は高い極性及び酸性と塩基性両者の物理化学的特性を持つため前処理の抽出や高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分離が難しい薬剤である。5-ASA内服母体より出生した児が下血を認めたので薬剤との関係を評価するために,5-ASAと代謝産物のacetyl-5-ASA(Ac-5-ASA)の血中濃度を測定した。移動層をリン酸バッファーとメタノール混合液,カラムをKinetex 5µL Biphenyl 250x4.6mm用い,蛍光検出器で測定した。両者共に回収率,精度は良好であった。5-ASAの血中濃度は臨床症状と相関しなかった。測定可能であったAc-5-ASAの血中消失半減期は6.9時間であった。