抄録
小児による医薬品の誤飲事故防止のため,四国こどもとおとなの医療センターにて4ヵ月児健診を受診する保護者を対象として,薬剤師による誤飲防止のための情報提供を開始した。情報提供の後に,自宅における医薬品の有無と保管状況,医薬品の誤飲の危険性や誤飲時の相談先(日本中毒情報センター,小児救急電話相談)の認知度についてアンケート調査を行った。調査期間中に得られた32名(1回あたり2.2名)のアンケート結果より,ほとんどの家庭に医薬品が存在するが,その割合に比較して,保管についての意識は低い傾向にあり,このことは,医薬品の誤飲時の危険についての認識が不十分であるためと考えられた。また,誤飲を含む小児の事故予防についての情報は,母子健康手帳や自治体の広報等で数多く提供されているにも関わらず,十分に周知されていないことが明らかとなった。今回の取り組みは,少人数に対する対面式の情報提供であり,あわせてアンケートの依頼をすることにより,医薬品の誤飲時の危険性や保管方法について意識を高めることができたと考えられる。