日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
代謝能の発達過程を考慮してボノプラザンフマル酸塩の小児投与量を設定した 4 症例
佐藤 香子中村 隆志鈴木 伸男武田 智子安藤 亮
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2017 年 30 巻 1 号 p. 58-59

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抄録
ボノプラザンフマル酸塩は胃酸により不活化されず,粉砕投与可能な強力かつ持続的な胃酸分泌抑制剤である。しかし,小児に対する安全性や投与量は確立されていない。当院で胃食道逆流症に対して,ボノプラザンを投与する際,小児4例を対象に代謝能の発達過程を考慮して投与量の設定を行った。ボノプラザンの代謝酵素CYP3Aの活性と体重に占める肝重量から推測すると体重あたりの適正投与量は新生児期から乳児期は成人と同等の0.4㎎/㎏/day,幼児期は0.5~0.6㎎/㎏/day,学童期以降は0.4~0.5㎎/㎏/day程度と考えられた。当院の症例では投与量と副作用の関連はないと思われた。
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© 2017 日本小児臨床薬理学会
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